あめ と 絵本(そのに)
―雨模様、傘模様
今年はとにかく梅雨が長い!(こちら関西では5月中旬からずっと梅雨です。)
だからこそ、雨に関係する絵本を読む機会も増えたような気がします。
大人たちがうんざりする雨の日でも子どもたちって案外喜んでいたりしますよね。
特に我が娘は雨の日の傘が大好きなようです。今日はそんな傘のお話。
かさの女王さま
※3から4才頃からおすすめ
※所要時間7分程度
■あらすじ
かさづくりが盛んなタイのある村。毎年お正月には、傘に村いちばんの絵付けをした女の人が「かさの女王さま」に選ばれます。
傘には決まって花と蝶が描かれることになっていました。
おかあさんに教わりながら初めて絵付けをしたヌットはとても上手に傘を仕上げます。しかし、どうしても大好きなゾウを描きたくなって…。
異国情緒あふれるかわいらしい絵で描かれたお話です。
優しいストーリーがとても魅力的ですよ。
■好きすぎポイント
ヌットは売り物の傘についついゾウをかいてしまい、おとうさんから注意されます。
そうして初めて絵付けが「あそび」ではなく「しごと」であると気づくのです。ヌットはそれから毎日、花とチョウを描いて「しごと」の傘を描きました。
でも、ヌットは夕方の自分の時間になるとあまった材料で傘を作り、ゾウの絵を描いて楽しむことも忘れなかったのです。
ここにはヌットの成長が描かれているのはもちろん、元来自分がもっている興味や好きなことを諦めず大切にするという素敵なメッセージも感じられます。
タイのボーサーンという村ではサ―という伝統工芸品の傘があり、実際にお祭りも開催されるそうです。
調べてみるとこの絵本に登場するような花とチョウの美しい傘がたくさんありました。
☆次も雨の絵本…梅雨はようやく折り返し地点!?