テーマで選ぶ 今読みたい絵本

我が子に読んだ心に残る絵本の記録です。

夜 と 絵本(そのに)

先週に引き続き、夜をテーマにした絵本の紹介です。

 

2.よるのおるすばん

 

 ※所要時間3~5分程度

※3才頃からおすすめ

 

三羽のフクロウの兄弟フーとポーとピヨは狩りに出かけたママの帰りを待ちます。

暗い夜の森には色んなものがうごめいていてヒナたちを不安にさせます。

ママは無事に帰ってくるのかな…

 

ひんやりとした夜の森の雰囲気やヒナたちのフワフワとした暖かさが伝わってくる

きれいなイラストもおすすめです。

 

【好きすぎポイント】

初めのページでは見分けのつかないヒナたち。

でも、読んでいくうちに不思議と三羽の違いがわかってきます。

一言一言は少なくても、それぞれの性格(第一子らしさ、中間子らしさ、末子らしさ)を感じることができるのは面白いですね。

 

 

 

 

 

夜 と 絵本

―気持ちがいい夜

ここ数日、日中だいぶ暑くなってきましたが夜は涼しい風が吹いて癒やされます。

窓を開けて絵本の読み聞かせをしていると心も落ち着いて頭がスッキリしますよ。

 

普段、読み聞かせは「娘が読んでと言ったらいつでも」を心がけており、特に時間帯を決めていませんが、不思議と絵本は夜読むことが多くなります。

家事も落ち着いた寝る前、ほっとひと息つくのに絵本はちょうどいいですね。

 

夜の絵本を2冊、紹介します。

 

・ひとりでおとまりしたよるに

 ※所要時間8分~10分

※4才頃からおすすめ

 

エイミーはおばあちゃんのおうちにお泊りへ行くことにします。

初めての一人でのお泊り。宝物を3つ持って出発です。

 

おばあちゃんのおうちはとっても楽しいけれど、夜になるとちょっと不安に…

ママ、弟のビル、犬のボンゾは今頃どうしているのかな…

 

お泊りって子どもにとって特別なものですよね。

パパやママと離れて一人でお泊りができるようになるって成長だなと思います。

 

「みえなくても、みんな ちゃんと そこに いるんだよね」

当たり前だけどそこに気づくことが大人への大きなステップなんですよね。

 

【好きすぎポイント】

最後の最後、エイミーは寂しさに耐えられずに泣き出してしまいます。

ここで描かれているエイミーの挿絵が母心を揺さぶります…!

心細くて仕方ない表情で、我が子を重ねてしまいこちらまで泣きそうに…

結局一晩早くおばあちゃんのお家へやってきたエイミーのママの気持ち、

わかります。笑 

 

絵もかわいらしくて素敵なのでそこもおすすめです。

見開きで文章のないページはゆっくりと眺めるのもいいですね。

 

☆来週 月曜日は二冊目の夜の絵本を紹介します。

 

 

飴 と 絵本

―あめはあめでも

 梅雨だ梅雨だと思って雨の絵本を紹介するつもりが、天気がいいので

 そんな気分でもなくなってきました…!

 あめはあめでもこんな絵本があります。

 

・あめだま

  ※所要時間8~10分

 ※4才頃からおすすめ

 

 なんとも魅力的な表情のこの表紙。

 主人公のドンドンはビー玉で遊ぶのが好き。一人ぼっちだって気にしないもん…

 不思議なビー玉…のような飴玉を手に入れたドンドン。

 舐めると色んなものの心の声が聞こえてきます…。

 

 フフッと笑えるところあり、じんわり心が暖かくなるところありのお話です。

 素直な心の気持ちを伝えること、大切ですね。

 

【好きすぎポイント】 

 ドンドンの表情、最高です。

 一見、飄々とした雰囲気のドンドンですが、びっくりしたり、

 真剣になったり、甘えたり。

 子どものふとした瞬間の表情がリアルで引き込まれます。

 

 また、長谷川義史さんの訳、これも最高です。

 こてこての関西弁とドンドン。意外にも合うんですよね。

 

あめ と 絵本

ー雨を楽しむ

 早すぎる梅雨の開始にうんざりしていたのにここ数日は天気もよく

 雨に悩まされることも減りました。今週中盤は雨なのかな…?

 え、これ、梅雨終わったの?

 と思うと突然 雨の音が恋しくなってきます。

 

 なかなか止まない雨を家の中から眺めるの、好きなんですよね。

 娘たちとベランダに出てみては「まだ降ってるね」とか「すごい音だね」

 とか言いながらぼーっとするのも気持ちのいいひとときです。

 

 ザーザー、サーサーという雨の音とともに読みたいのがこの絵本です。

 

・あめがふるふる

 (田島 征三)

あめがふるふる

 ※所要時間 5分

 ※2,3才ごろからおすすめ

 

ネノくんとキフちゃんは雨の日のおるすばん。

かあさんからおそとへでないでおへやであそぶのよと言われます。

だけど、窓ごしにカエルにオタマジャクシ、カタツムリもやってきて…

 

ダイナミックな絵による生き生きとした雨の風景が魅力的な絵本です。

降り続く雨のなかで、動物や植物たちの生命力が兄妹を包み込みます。

 

【好きすぎポイント】

 梅雨の美しさ、力強さが見事に表現されています。

 家の中でお留守番する兄妹に対し、生き生きと躍動する外の世界は雨の恵みを

 心から喜んでいるようです。

 小さな我が子たちには「生命力が~躍動している~」とか言っても

 理解しづらいところですが、目をキラキラさせて聞いてくれたところを見ると

 少しは伝わったのかな?と思います。

 

 

おとうさん と 絵本(そのさん)

父の日に向けて読みたい絵本、最後の一冊です。

 

3.おりょうりとうさん

  (作/絵・さとう・わきこ)

おりょうりとうさん (フレーベルのえほん 15)

※2,3才ごろからおすすめ

 

おとうさんがお料理している姿、見たことありますか?

お料理はおかあさんというイメージ、まだまだありますよね。

 

おとうさんはお休みの日、まえかけをしめてカレーを作ることにします。

でもフライパンもお野菜もみんなおとうさんは嫌だ!と逃げてしまって…

フフッと笑える展開に、心がほっこりする絵本です。

 

家族でも知らないおとうさんの新たな一面、お料理以外にもあるかもしれません。

挑戦する楽しさも教えてくれます。

 

【好きすぎポイント】

 毎日毎日朝から晩までご飯どうしようかな~と考えていて辛いとき

 この絵本のあとがきを是非読んでください。

 作者のさとう・わきこさんの

 「お料理を作るお母さんは自分が食べたいものを作って食べる権利をもっている。」

 とても楽しい考え方で読んだとき肩の荷が下りるような感覚がありました。

 義務ではなく権利、プラス思考はやる気スイッチを押してくれますね。

 

 ☆今週はこれでおしまい。来週は雨の絵本を紹介します。

 

 

おとうさん と 絵本 (そのに)

昨日の続きで父の日に向けて読みたい絵本を紹介します。

 

2.かわいいおとうさん

  (山崎ナオコーラ・ぶん ささめやゆき・え) 

     

かわいいおとうさん

※2,3才ごろからおすすめ

 

おとうさんが大きく描かれているのが印象的なこの絵本。

文章もと~ってもかわいいんです。

 

あっくんはおとうさんのメガネを取ったり、ペチペチと触ったり、

お鼻にかみついたり!

大好きなおとうさんのお顔はず~っと見てても飽きないですね。

 

シンプルな文章で小さいお子さんへの読み聞かせにもおすすめです。

おとうさんへの愛しい気持ちがダイレクトに伝わってきて、心が暖かくなりますよ。

 

【好きすぎポイント】

 あっくん、途中でおとうさんの目に自分が映っていることに気づくんです。

 我が子も同じ体験がありまして。(結構同じ体験した方いらっしゃるのでは…)

 「あ~!パパのお目々にみーちゃん(娘)映ってる!」

 じ~っと見つめあう父娘。なんとも愛しい瞬間です。

 西加奈子さんの小説が大好きで山崎ナオコーラさんを知り、

 いつかは読みたいと思い続けてなかなか読めず…絵本で出会えるとは嬉しかったです。

 いつかエッセイを読むぞ~!

 

 ☆明日はお休み 明後日は父の日シリーズ最後、

   パパのお料理をテーマにした絵本です。

 

 

おとうさん と 絵本(そのいち)

 

―もうすぐ父の日

  あっという間に5月もあと少し。

 今年は梅雨入りも早いせいか、なんだか家の中がバタバタしている感じです。

 6月は祝日もなくさらにバタバタ… 

 父の日 忘れちゃいそうじゃありませんか?

 

 忘れられがちな父の日を忘れないために絵本を三冊紹介します。

 読んだあとにはおとうさんを抱きしめたくなっちゃうかも?

 

1.おとうさんは、いま 

  (湯本果樹実・ぶん ささめや ゆき・え)

 

おとうさんは、いま (こどものとも絵本)

 ※2,3才ごろからおすすめ

 

 「まゆちゃん、おとうさんから でんわが かかってきたよ。

  おしごとで おそくなるって」

 家庭でよくある会話から始まるこの絵本。

 おとうさんの帰りを待つ まゆちゃん はおとうさんの帰り道に思いを馳せます。

 

 まゆちゃん がまだ体験したことのない真っ暗な夜の帰り道。

 おとうさん、怖い思いしていないかな…?

 

 おとうさんはいつもどうやって帰ってきてるのかな?という素朴な疑問が

 子どもの自由な想像をうみます。

 少しドキドキするけれど、読んだあとにはお父さんをギュッと抱きしめたくなる

 そんな絵本です。

 

 【好きすぎポイント】

  なんと言ってもカッパのガタロウ!ガタロウに追いかけられるおとうさん、

  思わず「逃げてー!!」と叫びたくなります。

  子どもの頃、怖い「何か」に追いかけられる夢、見たことありませんか?

  まゆちゃんもそんな夢を見ていたのかな?

  ガタロウの存在がこの絵本をちょっとミステリアスに、印象深くしています。

 

  ☆明日は引き続き父の日に向けた絵本

   とにかくおとうさんとくっつきたくなる!本を紹介します。